多分野協働は問題解決に必要なことがおおく、特に動物の不適正飼養、多頭飼育問題では必須です。
それだけでなく、他の分野の方と仕事をしていると私自身の勉強にもなり、とても刺激を受けます。
獣医師視点
例えば猫屋敷に入ったとき獣医師が最初に目につくのは
- 猫の健康状態
- トイレ
- 餌
- 死体
等です。
私はそのような現場動物救護だけでなく、人の健康福祉向上を目的にしているので、プラスαみるように心がけていますが、間違いなく上記の点は見ます。というか無意識に目に入ります。
福祉従事者視点
同じお宅に訪問しても、介護や生活困窮者支援などの福祉業務に従事している方の目線は違います。
- 飼い主の健康状態、表情、変化
- ゴミ
- 車
- 電気などのライフライン
- 書類
私にはまだ把握できていない福祉従事者の視点はいっぱいあると思います。獣医師とは違う視点を持っていることは間違いありません。
獣医師がポンと猫屋敷に入っても、郵便ポストや、重要書類の管理がどこまでされているかまで見ることはなかなかありませんからね。
同行訪問
両者お互いのことができるようになる必要はありません。獣医師が飼い主のポストをチェックする必要はないですし、福祉従事者がコスパのいい動物への処置を見抜く必要はありません。
それぞれが専門家なので、独自の視点で見ればいいのです。
大事なのは、同時期同環境を一緒にみることだと思います。
一方の訪問レポートを読んで、1ヶ月後に他方が訪問しても状況は変わっているかもしれません。
せっかく訪問させていただいてるのにも関わらず、見逃した情報があるかもしれません。
「ガス止まってなさそうでした?」
と福祉従事者に聞かれても獣医師はおそらく
「あー、確認できなかったです」
と回答してしまいます。
このような勿体ない訪問にならないように、同行訪問はおすすめです。
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