TNR→TNTA→TNIA

野良猫のTNRはすでに有名になりました。

一歩進んだTNTAはリターンせずに、保護譲渡をすることです。

当院は、更に進んだTNIA(トニア)を推奨しています。

TNR

Trap Neuter Return
の略で外猫を捕獲し、手術してから、元の場所に返すことを意味します。
ハイプレッシャーでTNRし続けることで猫が次第に減っていきます。

TNTA

Trap Neuter Tame Adopt
の略で手術後、馴らして、譲渡することを意味します。
Adoptは本来「適応する」で、単に譲り渡すというより、ちゃんとその家庭に適応したねこを渡す意味を含んでいると思われます。

TNRより外猫問題に解決に直結する活動です。しかし、その分活動負担はTNRの何倍にもなります。
1ヶ月以上かけて馴らして、最適な里親を探して譲渡するのは並大抵の覚悟ではできません。

近年TNRからTNTA活動にシフトしている愛護団体も増えてきています。頭が下がります。

TNIA(トニア)

こんな略語はありません。(笑)

これは当院、やまがた不妊去勢クリニックが勝手に提唱している略語で、
Trap Neuter Implant Adopt
手術後マイクロチップを入れて譲渡することを表します。

TNITAでもTN M(icrochipping) TAでもいいのですが、なんとなくトニアと呼べる方が収まりがいいのでこう略してみました。

TNRからTNTAへの格上げは、かなり労力が必要ですが、TNTAからTNIA(トニア)への変更はそれほどではありません。
TNTAの活動に加えて、マイクロチップの費用と登録作業は必要になるので、簡単なことではないです。しかし、せっかくTNTA活動までできるのであれば、全譲渡個体マイクロチップ挿入も可能な気がします。
いかがでしょう?

「譲渡する子には全頭マイクロチップが入っています。」というのは、ここで書きたくないような譲渡先での悲劇の抑止力として貢献すると思います。
ぜひ、トニアの検討を。

TNTA活動団体さんの中にはすでにマイクロチップ入れてることもあると思います。
その場合は、TNTAと呼ぶより、トニアといいませんか?
PCやスマホで「TNTA」と打つのも面倒ですし(笑)

まとめ

勝手にTNIAという略語を作ってしまいましたが、もっと適切な略語や言い回しがあれば教えてください!

トニア活動を推奨していますが、まずは自分のやれる範囲での活動を。
無理なTNTAやTNIAはミイラ取りがミイラになる、保護団体の多頭飼育崩壊につながります。
当院は、TNRだろうがTNTAであろうが、無理しない活動を応援します。

関連記事

  1. 理解を得られる愛護活動をしよう

  2. スぺイクリニックの目的

  3. 愛護活動の線引き~どこまでやるか~

  4. 手術済みの猫を見て思うこと

  5. その猫だれの猫?

  6. ペット飼育の適正年齢

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP