ペットをローンで購入した末路

兵庫県弁護士会主催『ペットの流通問題を考える』シンポジウムの深掘り会です。

私は生体購入時にローンを組まないと払えない方の購入は反対です。

その点についてもパネルディスカッションで話題に挙がっていたので深掘りしてみたいと思います。

それぞれの主張

浅田美代子氏

・生体代を払うのに、ローンを組めるのは禁止すべき

太田匡彦氏

・ローンで買うと、毎月お金を払っているから安易に捨てないのではないか

ローンを組む弊害

この件について、太田氏の意見は新鮮でした。

ただ、少し違うかなと思いました。

浅田氏の意見はもうスルーするとして、スルーっていうのは聞いていないというわけではないですよ。現実に則さない主張、理想論なので議論する価値なしということです。人が商売やっている決済方法にケチなんてつけられませんからね。

話を太田氏の意見に戻します。

ローンでも一括でも、購入したペットを捨てる人はほとんどいません。

どちらかというとローンの支払いでお金がないと、適正飼育への課金をしぼる方が先です。

また、病気になっても動物病院を受診しない、病院にいっても検査や治療をしないという形で動物にしわよせがいきます。

要は、適正飼養に必要な経費がなくなります。

ペット購入後、費用不足の先にあるのは不適正飼養であり、ほとんどの場合遺棄ではないと思います。

フードの長期契約は代表的な失敗

生涯かかる飼育費用は猫で少なくとも100万以上、本来はもっとかかる。犬なら更にかかるという情報もありますが、もっと身近なところのエサ代を例にとってみます。

話題のフードの長期契約による定期購買は悪です。

これを申し込む人は基本的にエサ代を抑えたいという人だと思います。

節約というのは全員が考えることなのでいいのですが、エサ代に限らず飼育費用全般を抑えたいという、お金に余裕がない人があの罠にはまってしまうんですよ。

で、これは私もツイートしていますし、他の先生も言っていますが、フードを変えられないことによる弊害は想像以上に大きいです。

まず単純に食べない、食べなくなることは想定されます。好き嫌いもあるし、飽きることもある。それでも仕方なく食べて健康ならいいのですが、一番大きな問題はアレルギーです。

食物アレルギーを疑う症状が出てしまうと、除去食試験というフードを変更する診断方法を使って病気の診断をします。

つまり、フードを変えなければならないのです。

しかもこの除去食試験は基本的に2か月程度かかります。その間、契約フードは食べられませんし、契約フードと比べると高価な療法食を与えなければなりません。

頑張って除去食試験を乗り越え、結果的に食物アレルギーではないと診断されればまた元の長期購読フードに戻すこともできます。

しかし除去食試験を拒否する飼い主さんがいます。要はお金がないからです。

結果的に、病気の診断するためのテストすらやることなく、その子は何年もアレルギーに苦しみ続けることがあるのです。

こういうケースがあるから、お金に余裕がなくてローンを組んでペットを購入する方は不適飼養につながるということになります。

ローンは反対

フードの例を出しましたが、他の病気になった際も病院の費用をケチることで、不適正飼養につながることは明白です。

最悪、適正な医療を受けさせない立派なネグレクトになってしまうことも考えられます。

以上のことからローンを組んでまでペットを購入することは私も反対です。

もともと金ない人は動物飼うなというのが私の意見ですしね。

最後にもう一度言っておきますが、ローンを組まなければ買えない人がペットを買うことは反対ですが、ペットショップでローンを組めないようしろという主張ではありません。

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