仲本工事さんのご冥福をお祈りいたします。世間を明るくしてくれた方の訃報は、肩を落としてしまいますね。
実は先日、このような記事が出たばかりでした。
扉をノックしても応答がないので恐る恐る開けてみれば、動物の糞尿の臭いがツンと鼻をつく。
~中略~
犬猫はきちんとしつけられておらず、そこら中で用を足してしまうので新聞紙を敷いているという。
~中略~
「ペット虐待」との声も上がっている
記事によると動物の管理がままならないほどの生活をされていたようです。
更に、動物の管理不足だけでなくこんなことも言及されています。
「ノミやダニがすごくて、犬猫の皮膚がただれて皮膚病になってしまっている。少し前は仲本さんもノミかダニに刺されて肌が真っ赤になっていました。」
https://www.dailyshincho.jp/article/2022/10121140/
ノミやマダニの駆除等の動物の予防医療(予防獣医療)の徹底は、人の健康福祉保持にも不可欠です。都心で野生動物が少ない環境だからこそ、SFTS等の致死的な感染症にかかる可能性は低かったものの、流行地域では予防獣医療の欠落で、飼い主も命を落としかねません。もっと言えば、介護等で訪問した人にも人獣共通感染症のリスクが及びます。
仲本工事さんの例は、動物放置で起こる典型的な問題のうち3つが起こっています。
- 人の健康被害
- 動物の置き去り
- 精神的苦痛
不適正飼養の背景には、飼い主自身の問題の他に、飼い主にはどうすることもできなかったたくさんの事情があります。福祉的な支援が必要な場合も多いです。そこに動物が関わると事態をより悪化させてしまいます。
そんな悲しいことをひとつでも予防できるよう、やまがた不妊去勢クリニックは福祉現場に予防獣医療を提供しています。
(追記)この内容と同様のTweetをしたところ、「死者に鞭打っている」と批判がありました。私としては、「不適正飼養者=悪者」という認識が全くなく、最初は何を言われているかわからなかったです。不適正飼養者は動物の管理だけでなく、本人への救いの手が必要な場合が多いです。そのため、福祉関係者はいなかったのか?協力者はいなかったのか?同様の状況になっている人を救いたい、という気持ちでTweetや記事にしていることを追記しておきます。
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