Facebook上の詐欺広告
フェイスブック広告が話題です。
元ZOZOの前澤さんやホリエモン、森永卓郎さんなど著名人の写真を使用して、あたかもその人が勧めているかのような投資の広告、というか投資詐欺サイトに誘導するもの。
フェイスブックを運営するメタの日本社もひどい言い訳で改善する気がなく、前澤さんらが激怒しています。
無断で使用された著名人たちはさぞ迷惑でしょうが、その人たち以外にも問題は波及します。
何が問題かというと、Facebookは目の前の広告費を取りにいった結果、真っ当な広告の効果がなくなるということです。
リテラシーのない人が一定数いて、普通に詐欺の被害にあいます。
一定数いるからこの詐欺手法がはびこっているのですから。
これは当然対処すべき問題です。
ある程度リテラシーがある人は、「また詐欺広告だ」とスルーしますよね。
結果、真っ当な広告もバンバンスルーされる可能性が高まります。
最終的に真っ当な広告を出す人はいなくなりますので、広告収益で成り立っているようなフェイスブックの運営のお先は暗いのではないかと思います。
当然ここでは本件を解説するわけではなく、動物界隈でも似たようなことがあると思ったので解説します。
不毛な動物愛護クラウドファンディング
似たようなこととはクラウドファンディングです。
クラウドファンディング自体はとても有効な方法で、価値ある、そして未来ある活動には私も支援したくなります。
一方で、支援してどうなるの?といったクラウドファンディングも多いのが動物の命に関わるものです。
命を救いたい!を武器に支援を募れば、動物好きな人が支援します。
そんなものにひっかかる世の中が悪いという言い方をしてしまえばメタ社と同じ見解になってしまいます。
しかし、それを利用する人(クラウドファンディングを立ち上げた主)がいるのは同じであり、問題視すべきだと思います。
動物クラウドファンディングは直接的に詐欺罪に問われないケースが多いですが(中には詐欺だろうという人もいます)、もっと根深い問題があると思っています。
それは動物の命救いたい系クラウドファンディングは、本人に罪の意識がないところです。
本当に救いたいとおもってるし、本当に救えると思ってる。これだけ乗り越えればなんとかなると思ってる。
だから真っ直ぐな気持ちでクラウドファンディングを立ち上げるのです。
本気で、【浅慮で】、クラウドファンディングを立ち上げます。
犯罪ではないのでメタ社のように管理責任は問われませんが、クラウドファンディングのプラットフォームを運営する会社も、そういう視点で各クラウドファンディング企画をみる必要があるのではないでしょうか。
程度の低いクラウドファンディングばかりのプラットフォームは信用が落ちますからね。
先述したとおりこのままではFacebookの信用が落ちると囁かれていますし、同様にクラウドファンディングのプラットフォームもジリ貧で終息するでしょう。
不毛なクラファンとは?
具体例は避けますが、計画性のなさが故クラファンに頼らざるを得なかったものとでも言いましょうか。
保護団体が、エサ代が足りません!とか。
このままでは運営が継続できません!とか。
こんなものは計画性なくただ動物集めした結果ですからね。その時支援して持ち直しても、そんな計画性のない運営ではまた再発するのは確定的です。
飼っているペットの病気の治療費を飼い主が集める系は、個人的には批判的ではありません。
もちろん、お前それくらいは想定しておけよという不毛なものもありますよ。ペット飼うなら治療費は準備しておくべきですし、それは正論です。
ただ、確かに想定以上にかかることになったんだなと思うケースもあります。今支援していただければ山を超えられることがわかれば、力になりたいと思う人が支援してあげればいいことだと思います。
計画性のなさが故に頼らざるを得なかったクラファン=不毛なクラファン。これ以上でも以下でもありません。
動物愛護リテラシー
詐欺広告にひっかかるような人は、情報弱者やネットリテラシーがない人というのが世間の共通認識ではないでしょうか。
不毛な動物クラファンに支援する人も同じです。
多くの動物クラファンが立ち上がる中、いや、クラファンに限らず多くの(怪しい)動物愛護団体がある中、支援先をしっかりと見定める動物愛護リテラシーが問われています。
動物愛護リテラシーとは、目の前の動物救護に全力!ではないことは、当院の様々な発信でも理解いただけると思います。
玉石混交のクラウドファンディング、ちゃんと見定めて支援したいものです。
クラウドファンディングという有用な資金集めの手段、なくなって欲しくないです。適切でより質のいいサイト運営を望みます。
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