公益財団法人どうぶつ基金が先日炎上していた件について、私なりの見解をお話します。
どうぶつ基金の活動内容
どうぶつ基金は、集めた寄付金を使って野良猫の避妊去勢手術を無料でできるようにしています。
手術が無料でできるいわゆる「無料チケット」をどうぶつ基金の協力病院に持っていけば、実質無料で手術が可能になります。
野良猫対策において不妊去勢手術は必要条件です。
この制度を利用しているのが、野良猫問題解決を目標に活動している全国の動物愛護団体や個人活動家、そして行政です。
この制度自体、私はとてもいい制度だと捉えています。
「あとは手術費用だけ捻出できれば解決するのに!」というケースの救世主になるからです。
ちなみにこの制度の欠点、というか副産物的な悪影響については別でお話していますので、こちらを参照願います。
行政も頼る制度
野良猫問題は社会問題化しており、行政も対応を迫られるほどです。
そのため、行政枠という名前で地方自治体にも無料チケットを出しています。この制度を利用した自治体は、自ら予算を組むことなく、野良猫の手術をしたい住民に負担なく手術を提供する施策が可能となります。
これも先ほどと同様に、手術費用のみがネックとなる野良猫対策には有効です。
ただ、行政による当制度利用は私は反対です。それについては、noteに綴っていますので興味ある方はご確認ください。
炎上した裏切り発言
さて、今回は炎上したことの発端は、当該法人のXへのポスト&動画です。
「不妊手術は餌やりの義務」って、重すぎませんか?
という内容です。
餌を与えるからにはしっかりと責任を取る。具体的には、食べるもの食べていれば出るものも出るのだからトイレも管理すること、増えないように不妊手術を施すことは必須であると言えます。
どうぶつ基金自体も、手術をしなければならないという考えのもと、無料チケット制度を設けているはずです。
それを理解して、賛同した人が基金の無料チケット制度を利用しているはずです。
現場では「餌を与えるなら手術しないとダメよー」と必死で無責任エサやりさんを説得しているはずです。
それが今回、不妊手術は餌やりの義務って重すぎませんか?と発信され、これまでどうぶつ基金の考えに賛同し、必死に飼い主を説得してきた人は裏切られる形になりました。
裏切られてますよね?わたしは基金の考えに賛同して無料手術を進めてきた人間ではないのでわかりませんが、
基金を信じて寄付をしたり、無料チケットを使って野良猫問題解決に尽力してした人は、どう思っているのでしょうか?
これまで貴方方が頑張ってきた活動そのものを否定されたと思いませんか?
これまで何のために手術したほうがいいと説得、布教してきたのでしょうか?
裏切られた利用者と支援者とは誰か
無料チケット制度の利用者は、猫にエサをやっている本人と認識されそうですが、実質的にはエサやりさんではなく、エサやりさんを説得して野良猫対策を頑張っている動物愛護団体や個人活動家、そして行政です。
つまりこの制度の利用者はこの方々であり、この利用者たちを裏切る発言となったことは説明したとおりです。
また、支援者とはどうぶつ基金に寄付する人たちを示します。支援者は、どうぶつ基金の活動によって動物の殺処分がゼロになることを期待しています。
しかし、不妊手術をエサやりさんの責務として進めなければ、殺処分ゼロは到底叶わないことは誰の目にも明らかです。
この発言によって不妊手術推進を弱めることは殺処分ゼロから遠のくことになり、つまりは支援者を裏切ることを意味すると私は感じます。
行政枠はもっと危機感を
個人ならまだしも、行政枠を利用している行政は特に裏切られたと感じているでしょう。
いや、裏切られたと感じなければならないです。
だって、野良猫対策をするのに、野良猫を減らすために手術が必須という考えのもと活動している公益財団法人だからこそ、その力に頼っているのですよね?
まさか「法人の考えがどのような形にせよ無料手術が提供できればいい」、「手術を無料でしたいと主張する住民の要望に答えるだけでいい」とか考えていませんよね?
猫で困っている人を減らすことも、環境を保全することも、動物の福祉を守ることも、無料手術をしたい人の要望に答える以上に重要な行政の役割です。
無料手術をしたいだけのラウドマイノリティの意見だけ聞くことは行政のあるまじき判断です。
本当に行政枠だけは、容認できない。
繰り返しますが、このあたりはnoteを参照していただくとともに、次回の記事でも触れることにします。
次回、『どうぶつ基金の行政枠は特定業者斡旋』
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