サンバイザー犬と職業病

先日、アウトレットモールに行きました。

アウトレットは犬を連れて来る人が多くて、色んなワンちゃんを見ました。ほとんどの犬がおしゃれしていました。

その中に、サンバイザーをつけた犬がいました。それも何頭も。

流行りですか?

犬に服を着せたり、靴を履かせたり、帽子をかぶらせたりすること自体への賛否はあると思います。

私は基本的に嫌がってなければいいとは思うのですが、今回はその賛否については置いておいて。

このサンバイザー犬を見た時の私の思考回路、職業病だな~と後々思ったので私の頭の中を少し公開したいと思います。

サンバイザーの影響

それにしてもサンバイザーは初めてみました。

サンバイザーがどういう影響をもたらすのか?みたいなことを考えるんですよね。

サンバイザーをかぶってるということは、視野がものすごく狭まってると思います。

どれくらい視野狭いのかとか、狭まることでなにかメリットデメリットがあるのかとか、自然と考えていました。

視野を狭めるという意味では、競走馬のめんこが似たような目的でつけられています。

メンコは視野を制限し、走ることに集中することを目的としてつけられています。

並走する他の競走馬や観客が目に入りづらい、前に集中できる、飛んでくるすなぼこりを防止できる、音を制限できるものもあるそうです。

同様にサンバイザーは上と横が見にくくなり、様々な人や犬とすれ違うアウトレットでも集中して前に進むことができるというメリットがあるかもしれません。

とても臆病だったり、好奇心旺盛であちこち行ってしまうような犬には、サンバイザーはメリットになりますね(?)

デメリット

視野が狭くなるので、犬は飼い主の顔をチラチラとみることは難しいでしょう。

そのため、飼い主の横にぴったり着いて歩く方法を取りづらいです。

また、急に視野に入ってくるモノにびっくりしやすくなるため、急な飛込物に注意が必要です。驚き、最悪パニックになると手が付けられなくなることも頭の片隅に常に置いておかなければなりません。

職業病

細かい事考えすぎ!!という突っ込みはごもっとも。

こんなメリットデメリット考えずに、飼い主の趣味でつけているだけ!というのもわかってます。

が、これが職業病なのでしょうか?

とある芸人さんが話していました。

「お笑いが好きで芸人になったけど、芸人になってお笑いを純粋に楽しめなくなった。一般の女子高生とかは100km/hのボールでゲラゲラ笑っているけど、周りに160km/hの球を投げる芸人がゴロゴロいる環境だから、100じゃ笑えなくなった。かといって、200km/hの球を見てもすごすぎて笑うどころか、どうしたらこれができるのか?と考えてしまう。」

これも芸人さんの職業病ですかね。

サンバイザー犬以外でいうと、例えば外猫を見たら、かわいい猫だなと思っていたと思います。それが、可哀想な猫だなと考えるようになってしまったり。

この周辺の野生動物は大丈夫だろうか?と心配してみたり。

悲しいかな。プロとして事を知りすぎると、純粋に楽しめなくなったりします。

動物園水族館しかり。

でもたまには初心に立ち返り、プロではない、一般の目線を忘れることなく常に意識することはとても大事だと思います。

あの頃、動物園ではしゃいでいた自分がいるから、今の自分がいると思います。

それを忘れずに、動物園の在り方、外猫への対応を考えていける獣医師になりたいと思います。

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