前回の記事で、当院が動物を引き取らない理由3つを述べました。+αで「持続可能性」を挙げました。
持続可能性は活動をしていくうえで最重要だと考えています。
保護活動は必要
先に説明しておくべきことがあります。
今回の主張は動物保護しても意味ないという主張ではありません。文章上そう捉えられてしまうかもしれませんので、先にこの点は伝えておきます。
その証拠に、当院では一時預かりボランティアを募集しています。
保護活動は絶対になくならないし、保護活動者は必要です。
ぜひ保護譲渡活動をしている方の手助けをしたいと思っていますし、当院とも協働していただきたいと思っております。
ただ、そのような活動をするにあたっても、この持続可能性は頭の片隅に入れておくべきだと思います。
大きな愛護団体は寄付などを駆使して、うまく回しています。参考にできることもあると思いますよ。
持続可能性
ここからが本題です。
当院は野良猫や多頭飼育の蛇口を締めに行くクリニックです。社会問題を解決することが目的です。
臭い物に蓋をする活動(動物の引取り)をしても社会は変わりません。
引き取らない理由でも述べたように、臭いものに蓋にする(動物引取り)活動はコストも物理的なキャパも限界があります。
その限界はすぐに来ます。持続可能な活動ではないのです。
私は社会貢献活動は持続可能なものでなければならないと思っています。
持続不可能な臭いものに蓋をするだけの活動を始める気はありません。
動物「だから」できない
動物を扱う特性上、一度始めたら終わることができなくなります。
①動物を引き取って保護する
②譲渡する/譲渡できない子は終生飼養
③活動が周知される
④保護依頼が来る
⑤断ったらその動物はどうなる/こっちを救ってこっちは断るってどうなの
①に戻る
というループにハマり、動物保護は辞められなくなります。
これがモノならこれは引き取って、そっちは捨てる。ということができますが、動物だからそれはできません。
「来た相談来た相談対応して、引き取れるだけ引き取って、10件目までは対応できたけど11件目~100件目までは対応できません」では、社会は変わらないのです。
保護活動でいっぱいいっぱいになって、本来の目的に向かって動けなくなることは避けなければなりません。
目の前の動物を救ってくれ!という依頼を断腸の思いで断って、社会を変えることに集中しています。
課題
かくいう当院もまだ持続可能な活動を確立できているわけではありません。
自転車操業から早く脱却しなければなりません。
補助金ちゅーちゅー法人になる気もありませんし、寄付金頼りにする気もありません。
持続可能性を求め続けなければならないという思いで挑戦をしています。
ぜひ、応援よろしくお願いします。
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