同伴避難以外の選択肢

台風が近づいていますね。

同伴避難の準備はできてますか?

同伴避難の以外の選択肢はありますか?

今日はそんな話。

https://youtu.be/79XBmgw3MUQ

ペットの同行避難や同伴避難は、ペット飼育者にとってはだいぶ馴染みのある言葉になってきました。一方でまだまだペットNGの避難所が多かったり、ペットOKとはいえ、実情はペット厳しい避難所であるケースも見られます。

そこで「避難中は誰かに預ける」という選択肢を改めて認識しておいて損はないと思いますので、解説します。

東京都では在宅避難も推奨されていますし、自分の生活が厳しい時には、一時預かりをしてくれる方を探す選択肢は持っておきましょう。

誰に預けるか

預ける人、頼れる人なんていないという方は少なくないと思います。近所には頼れる知人がいても、災害時は近所もろとも被災している可能性が高いです。とはいえ遠方にペットを預けられる知人がいるとも限らないですよね。

千葉県では動物愛護ボランティア制度を設けています。この登録ボランティアさんの活動内容に、災害時の一時期預かりが明記されています。https://www.pref.chiba.lg.jp/eishi/boshuu/r6kenboraboshu.html

この動物愛護ボランティアはは千葉県独自の制度ですが、動物愛護推進員は、動物愛護管理法による知事からの委嘱であるため、どの都道府県にもいます。この推進員のなかには、一時預かりボランティアができる方がいることも予測されますので、その方に預かりを依頼することもできます。

どのように預かりボランティアさんとつながるか

ボランティアさんとの繋がり方一時預かりをしてくれる動物愛護推進員や千葉県動物愛護ボランティアさんは、いずれも都道府県から委嘱されています。

つまり、都道府県の動物愛護管理担当部署がボランティアさんたちを把握しています。

なので、お近くの保健所、動物愛護センター、そして県庁主管課(千葉県なら衛生指導課)に問い合わせてください。

その時々で協力してくれるボランティアさんを探してくれます。

注意点

ただし、注意点があります。

避難所を運営している市町村の職員はこの制度を知らないことです。知らないので、避難所運営側からペットをどうにかしろと言われてしまう可能があります。被災者からすれば、行政機関同士連携して動いてくれること、つまり一時預かりできる方を探してくれることを期待しますが、そこまで情報が通ることは難しいでしょう。

都道府県に関しては、一時預かりができる推進員やボランティアがいる旨、被災地域にアナウンスしていただきたいです。

避難所にその制度を知ってもらわなければ、せっかくの制度が勿体ない!

当院の経験

昨年、当院のある茂原市では水害が発生しました。

市内の一部で床上浸水があり、猫5匹と同伴避難した世帯がひとつだけありました。

避難者数は少なかったため、発災数日後に避難所を1か所にまとめることになりましたが、そのまとまった避難所は、ペットNGでした。

そこで、養育支援訪問員として子育て支援課と協働させていただいている当院に、猫を預かって欲しいとの要望がありました。

結果当院が預かることができたのですが、本来は千葉県動物愛護ボランティアさんの中から、一時預かりさんを探すことができたと思います。

恥ずかしながら私もこの制度を忘れていたのですが、後から気が付きました。猫5匹ぎりぎり預かることができたものの、もう少しでも多かったら預かることはできませんでしたので、次回以降は県のボランティア制度を利用したいし、利用を勧めたいと考えています。

同時に、県には被災地にこの制度がある旨、都度アナウンスして欲しいところです。

当院の一時預かりボランティア

千葉県の動物愛護ボランティア制度を模したものが、当院で絶賛募集中の一時預かりボランティア制度です。

保護動物の里親が見つかるまでの預かりに加え、災害時の一時預かりをしていただけるボランティアさんを募集しています。

一時預かりに登録していただいた方は、単に頼られる存在というだけでなく、逆に自分が誰かに頼ることもできます。

つまり、自分が被災した際、当院の預かりボランティアネットワークを通じて、自分のペットを預かってもらえる方を探すことができます。

当院の一時預かりボランティアに登録しておくだけで、自らの災害対策のひとつになるということです。

ただし、これは一時預かりボランティアさんが多数いないと機能しません。

この機会にぜひ、お仲間を誘っての登録をご検討ください。

詳細はこちら

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