顧問契約事業者様の利用者さん(以下、飼い主)が飼えなくなったペットを当院が引き取ります。

原則、当院が信頼する保護団体へ里親探しを委託する形になります。

引き取りは最終手段であり、以下の条件のもと可能です。

引き取り条件

  1. 前段階からの当院への相談・訪問
  2. 引き取りの必要性
  3. 飼い主(または後見人等)の所有権放棄
  4. 有償

1.前段階からの当院への相談・訪問

飼い主が飼えなくなった最終段階で初めて相談していただいても、対応できない場合がほとんどです。

当院や委託先のキャパシティがない場合、引き取ることができません。

また、条件2以降の理由も条件1に関与してきます。

2.引き取りの必要性

動物の状態、飼い主の状況等を加味し、動物を引き取ることが最善である場合に限って、引き取りの選択肢が挙がります。

引き取りにより、飼育数の減少と飼い主のQOL向上が確実な状況であれば引き取りに意味があります。

例えば、不妊手術がされていない外猫がいる状況で数頭引き取っても、すぐに数が元通りになることは明白です。不妊化がされていても、エサの与え方によっては他の猫がどんどん寄ってきてしまい、引き取った意味がありません。

このように、引き取っても解決できないケースでは、不妊手術をしたり、適正なエサの与え方にしたり、飼い方そのものの改善が必要です。そのためにも、1.前段階からの当院への相談・訪問が必須です。

3.飼い主(または後見人等)の所有権放棄

ペットも立派な財産です。勝手に行き先を決めることはできません。

飼い主が納得して所有権を譲り渡すよう誘導が必要なこともあります。飼い主との信頼関係を築いたうえで、所有権放棄が自分にとってもペットにとっても有効と思ってもらうことが重要です。

4.有償

動物を引き取り、メディカルチェック、不妊手術、ワクチン、駆虫、マイクロチップなどを施し、里親を探すには多くの時間も費用もかかります。

引き取り時の費用を抑える方法がひとつだけあります。

引き取りを依頼するまでに、上記の処置を済ませておくことです。

不妊手術済みの場合、引き取り費用に手術費用は加算されません。ワクチンん接種、駆虫がされていれば費用は抑えられます。人馴れしていれば捕獲のための費用もかかりません。

最終的に引き取りを依頼する可能性がある場合、それを想定したこれらの準備が必要です。その準備を進める助言、説得は当院にお任せください。

引き取り依頼が難しい場合

先述のとおり、当院の引き取りには様々なハードルがあります。飼えなくなってからの依頼は受け付けることができません。一言でまとめると、有事の際の準備が必要ということです。

その準備自体に時間と労力がかかるのは事実です。それが難しい場合、『ペット信託』という選択肢もあります。

当院は、置いていかれたペットのことだけではなく、日頃から飼い主主体で適正飼養が維持でき、ペットの存在がプラスに働く生活環境づくりを目指して活動しています。まさに有事の際の準備を手伝うのが、やまがた不妊去勢クリニックの得意とするところです。

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